紅葉映える三重塔 水間寺 水間鉄道 水間観音寺駅から歩き旅
大阪府貝塚市にある天台宗別格本山の水間寺。水間観音と親しまれています。
紅葉と三重塔
!!!【今週のお題】が紅葉だなぁと書いてたら・・・
読書の秋に変わってしまっていたんですが(T-T)泣、それでも紅葉。
前記事からの続きでもあります。
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水間鉄道 水間観音寺駅から、てくてく歩いて行きます。
案内にある徒歩10分なんて辿り着かない。15~20分くらい?
ゆっくり歩きすぎ?写真撮りながらだからかな?
寺院・境内案内 目次
- 厄除橋(やくよけばし)
- 聖観音菩薩立像と写経堂
- ご詠歌石碑
- 手水舎
- 千日隔夜宝篋印塔と地蔵尊
- 説法石(せっぽういし)
- 布袋石像 布袋和尚
- 本堂(ほんどう)市指定文化財
- 経堂
- 鐘楼
- 水子地蔵尊
- 常寂光堂
- 三重塔(さんじゅうのとう)
厄除橋(やくよけばし)
近木川(こぎがわ)に架かる水間寺への橋。
聖観音菩薩立像と写経堂
聖観音菩薩立像
厄除け橋を渡り左に聖観音菩薩立像。「みずまの厄除け観音さん」
聖観世音菩薩の伝説があります。
奈良に平城京という都があった奈良時代、日本の第45代天皇の聖武天皇が42才の時、病気が治らず伏せっていると、ある夜、夢のお告げがありました。
「この奈良の都より西南の方角にあたって観世音菩薩がご出現なされる。よってこの観世音の尊像を都にお供をしてご信仰申せ」と。
聖武天皇は、庶民から信頼ある僧の行基(ぎょうき、東大寺の大仏造立した人)に、仏像を探して欲しいと頼みます。行基は仏様を求めて、奈良から西南方の地を歩き、水間に辿り着きました。険しい山の中を歩く、その時「十六人の童子」が突然どこからか現れ、導かれるように付いていくと霊峰葛城の峯(葛城山 かつらぎさん)から流れ出る水の間に巨岩がありました。
その岩の上にいた白髪の老人が、手に一体の仏様を捧げ、「汝を待つこと久し」と言い、その尊像を行基に手渡します。すると、老人は龍となって天へと昇っていきました。
龍からもらった仏様は、一寸八分(約6cm)の閻浮陀金の聖観世音菩薩。
これを天皇に持ち帰ると、たちまち病は全快。
仏様を水間にお祀りするように、堂宇を建て、厄除け観音さまとして、みんなから信仰されるようになりました。という由来記。
写経堂
西国三十三霊場の全ての御本尊を安置
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手水舎
龍神から水が
千日隔夜宝篋印塔と地蔵尊
(せんにちかくやほうきょういんとう)
千日隔夜宝篋印塔(せんにちかくやほうきょういんとう)供養塔
享保十二年(1727年)立。基礎部に、特定の神社・仏閣に一日交替に往復参詣する「隔夜修行」煩悩を打払うという意味を持つ鈷(こ)をさげ念仏を称え歩く隔夜僧(かくやそう・よまぜそう)の浮き彫り、塔身に、秘めたる力を持ち仏様を表現す真言と言われる梵字(ぼんじ)。
布袋石像 布袋和尚
日本信仰、七福神(恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天)七柱の神の一柱。
実在した伝説的な仏僧。本名、釈契此(しゃくかいし)。
トレードマーク?の袋を常に背負っていたことから「布袋さん」と呼ばれるように。
本堂(ほんどう)市指定文化財
二重屋根に本瓦を葺いた造り。桁裄七間、梁間四間、重層入母屋造、本瓦葺。
天正13年(1585年)豊臣秀吉の根来攻めの際、根来側に着いた寺は堀秀政の軍勢に焼き討ちに遭い、七堂伽藍、坊舎等は灰燼に帰してしまいました。復興したの後、天明4年(1784年)に火災で全焼。
現在の本堂は岸和田藩主岡部長愼の寄進にて文政10年(1827年)に再建。
三重塔(さんじゅうのとう)
総檜作り、塔の高さ約20m、本瓦葺。
開基当時は多宝塔で多宝如来を安置、孝謙天皇が舎利塔を安置。
本堂同様、天正の兵乱に焼失し萬治年間に改めて三層の塔を建て、釈迦仏の像を安置した。
現在の塔は、天保5年(1834年)に再建
明治以前に建てられた大阪府内唯一の三重の塔である。
三重塔の第一層の軒下の蟇又(かえるまた)に十二支の彫刻。
井原西鶴( ユネスコの世界偉人登録「世間胸算用」(せけんむなさんよう)「好色一代男」)が記した町人物の代表作・浮世草子「日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)」巻一「初午は乗って来る仕合せ(初午は乗って来る幸せ)」では、「利生の銭(りしょうのぜに)」としてに記載された塔と考えられる。
「この御寺にて万人かり銭する事あり。当年一銭あづかりて、来年二銭にして返し、百文請け取り、二百文にて相済ましぬ。これ観音の銭なれば、いずれも失墜なく返納したてまつる」「おのおの五銭、三銭、十銭より内をかりける」に突如、「借銭一貫」といって貫ざしのままこれを受け取って何処ともなく立ち去った男の話があるが、この寺にはこんな面白い風習があつたのだ。「二月初午の日、泉州に立たせ給う水間寺の観音に、貴賎男女参詣でける。皆、信心にあらず、欲の道づれ」
日本永代蔵より抜粋
水間寺に初午詣(旧初午の日・縁起が良く物事を始めるのに良い日)をして、お金を借り来年の初午の日にはこの利生の銭を倍額にしてお返しする事によって、ご利益を頂戴するもの(倍返しだ・・・池井戸潤の小説 半沢直樹シリーズを思い出しちゃいましたが)
現在は旧初午の日に、ご祈祷を受けられた方「利生銭入り餅」授与
或る年江戸の名も知れない廻船問屋が一貫の利生の銭を借りて帰ったが、なかなか返済に来ない。とうとう13年目に馬の背に13年間の元利を揃えて参拝した。よってこの銭をもってこの塔を建立したという話 水間寺HPより
かんたんに言うと(ある年、河岸や港で商船を相手に商売をする男が大金の一貫を借りて江戸に帰りました。翌年、翌々年になっても返しに来ません。そして13年後、馬の背中に13年分の返済金8192貫(2億5千万円くらい)を乗せて参拝に来ました。この、お金で建てられたのが三重塔です。)
その男がした商売が、漁師達に「水間寺の観音様の有難いお金を借りると豊漁間違いなし縁起が良い」と金貸しをして儲けた、という・・・
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護摩堂(不動尊)
本堂南側の三間四方寄せ棟造り、本瓦葺。
一切の悪魔を降伏させる不動明王が祀られる。
大智の火で、あらゆる障害を焼き尽くし大日如来の使者となり真言信者を守護(不動明王立像は鎌倉時代のものと推定される)
毎月18日病気平癒、心願成就を祈り護摩供養が行われる。
建物の老朽化のため建替、2013年10月4日に落慶法要が執り行われた。
願いが叶う厄除大念珠 百八の煩悩
心静に念じ、ゆっくりと「八個」(四苦八苦)の数珠球を落として自分の煩悩を除きます。数多くの音は「邪念」となります。気をつけて念じましょう。
って書いてある事に気付かず、カチ、カチ、カチと20個以上落とした後で「八個」????????
108個の煩悩を払うんだと勝手に思い込んでたんです。。。。。。。。
きちんと読んでからしませう。涙
1月2日と3日 千本搗餅つき 千本餅つき、景品付き利生の銭入り餅まき
行基を導いた十六人の童子が千本の木で餅をついたことが起こり
節分には豆・餅まき
三重塔があるなんて思わず、、、とても広くて凄いお寺です。
当ブログの水間寺 愛染堂編へ続きます。
宗派 天台宗
山号 龍谷山(りゅうこくさん)
院号 観音院(かんのんいん)
寺格 別格本山
寺紋
御本尊 聖観世音菩薩(絶対秘仏)
札所
・新西国三十三箇所4番
・南海沿線七福神(弁天堂)
・和泉西国三十三箇所26番
・神仏霊場巡拝の道 第53番
・大阪みどりの百選 選定
・恋人の聖地
御詠歌:(新西国三十三所観音霊場)
「みなかみは 清き流れの 水間寺 願う心の 底は濁らじ」
山寺務所
大阪府貝塚市水間638番地
072-446-1355(8:30~16:00)
電車の場合
南海鉄道本線「貝塚駅」乗り継ぎ
水間鉄道 終点「水間観音駅」下車、水間商店街を通り 徒歩約10分
車の場合
阪和自動車道「貝塚インター」下りてすぐ信号を左折、次の信号を左折し直進
阪神高速 湾岸線「貝塚インター」の場合は貝塚中央線を通り約15分
駐車場あり
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